2019年10月の消費税引き上げに伴い施行されたキャッシュレス消費者還元制度からカードでの支払いを増やされている方もいらっしゃる思います。
キャッシュレスは、便利だが無駄遣いが多くなるので、現金派だというご意見もあると思います。
私も母の教えから、何を買うにも”現金が貯まってから買うようにしなさい”という教えが身についていました。
”マネーリテラシー”というワードはご存知でしょうか?広い範囲で使われますので、まずは、現金派?キャッシュレス派?を中心に解説したいと思います。
マネーリテラシーとは
リテラシー(Literacy)とは読み解く能力のことで、マネーリテラシーとは「お金に関する知識や情報を正しく理解し、主体的に判断することができる能力」を指します。
このブログの筆者は、定年間際で焦ってお金の運用を見直しているため、マネーリテラシーが高くない人です。
今回は、資産運用や投資を始める方が最低限身につけるべきマネーリテラシーについてみていきましょう。
日本人はマネーリテラシーが足りない
金融広報委員会(知るぽると)の2019年に実施した「金融リテラシー調査」から引用します。
・株式や投資信託などリスクのある資産を購入したことがある人の割合は全体の約2~3割程度
・「金融知識:金融・経済の基礎」といったお金の基本知識(金融リテラシー・マップ)に関する正誤問題の正答率も49.8%
(この金融リテラシーに関する共通の正誤問題に関する正答率は日米で10%もの開きがあり、ドイツ、英国と比較しても、日本は7~9%ほど低い水準です。)
一方、アメリカでは高校生の授業として、収入、支出、貯蓄、借入、投資といった観点から、資産を管理する方法を学びます。
最低限身に付けるべき金融リテラシー
金融庁は「最低限身に付けるべき金融リテラシー」として、4つの大きな分類とその中身を整理しています。たくさんありますね。ややこしいなと思っても、これだけ重要な項目があるわけです。お金のことは奥様に一任ということがないように、徐々に知識をつけていきましょう。
最近コマーシャルで、保険を見直しませんか?ファイナンシャルプランナーにおまかせくださいといろいろ提案してくれますが、ほとんどは自分の提携する生命保険のプランを売り込むパターンが多いのが現状です。その程度は、少し勉強すれば、身につくと思っていますので、まずは何を重点に学んでいくかを決めたらいいと思います。
家計管理
1)適切な収支管理(赤字・黒字)の習慣化
生活設計
2)ライフプランの明確化及び資金の確保の必要性の理解
金融知識及び金融経済事情についての理解と適切な金融商品の利用選択
【金融取引の基本としての素養】
3)契約にかかる基本的な姿勢の習慣化
4)情報の入手先や契約の相手方である業者が信頼できる者であるかどうかの確認の習慣化
5)インターネット取引は利便性が高い一方、対面取引の場合とは異なる注意点があることの理解
【金融分野共通】
6)金融経済教育において基礎となる重要な事項(金利、インフレ、デフレ、為替、リスク・リターン等)や金融経済情勢に応じた金融商品の利用選択についての理解
7)取引の実質的なコスト(価格)について把握することの重要性の理解
【保険商品】
8)自分にとって保険でカバーすべき事象(死亡・疾病・火災等)が何かの理解
9)カバーすべき事象発現時の経済的保障の必要額の理解
【ローン・クレジット】
10)住宅ローンを組む際の留意点の理解
①無理のない借入限度額の設定、返済計画の重要性
②返済を困難とする諸事情の発生への備えの重要性
11)無計画・無謀なカードローン等やクレジットカードの利用を行わないことの習慣化
【資産形成商品】
12)人によってリスク許容度は異なるが、仮により高いリターンを得ようとする場合には、より高いリスクを伴うことの理解
13)資産形成における分散(運用資産の分散・投資時期の分散)の効果の理解
14)資産形成における長期運用の効果の理解
外部の知見の適切な活用
15)金融商品を利用するにあたり、外部の知見を適切に活用する必要性の理解
家計管理へのポイント キャッシュレス決済
「キャッシュレス派の方が貯蓄できる」調査結果が発表
JCBが実施したアンケート「キャッシュレスのデビットカード利用意向に関する実態調査2018」にて、全国の20歳から69歳までの1000人に対し、キャッシュレス社会に対する意識調査によると
<2015年から2017年の3年間で貯蓄できた金額>
キャッシュレス派/現金派
・2015年:47.0万円/35.5万円
・2016年:51.8万円/30.5万円
・2017年:87.6万円/32.5万円
調査によれば、キャッシュレス派が貯蓄しやすいメリットとして、全体の56%が500円前後の少額でもキャッシュレスを利用している点、ポイントが貯めやすいという点の2つが挙げられていた。また、キャッシュレス派の55%が、「自分はお金を貯めるのが得意だ」と自覚しているとのこと。
まとめ
キャッシュレスの比率を高めて、マネーリテラシーを意識して見ませんか?きっとメリットがあると思います。
わたしは、このポイント還元に着目しています。買い物をするたびに、この商品をこのカードで買って良いかなと深く考えるようになり、習慣化できました。この内容についても、シェアしていきたいと思います。
コメント
今ではポイントで購入する方も増えてますよね。