今回は、英語スピーチの練習の基礎についてお伝えします。
これからスピーチを練習しようと思っている方、ぜひチェックしてみてください。
説得力を強めるためには?
秘訣は自身です。自分を信じきる自己暗示が必要です。
そのためには、スピーチはどうしても「暗記が基本」になります。
記憶できないという方もいらっしゃいますが、まず、小さなステップでいいです。1分スピーチから、スタートしましょう。
人前でのスピーチは自分が流暢に話すことが大事ではなく、「聴衆を納得させる」「聴衆の心に訴えかける」ことが重要です。
英語は特に日本語ほど複雑な表現がありませんが、日本人英語の苦手な、抑揚や表情、音量やアクセントに平たい言葉で言うと、メリハリをつけなければいけません。それと、重要なのが、時には身振りや動きによって人の心を惹きつけるという技術も必要になってきます。
記憶力を上げる前に重要ポイント
記憶力を効果的に上げるためには、脳に「これは必要!」と思ってもららうと、脳も記憶してもらいやすくなるからです。
記憶には3段階あります。
今回注目したいのは「長期記憶」です。
感覚記憶
まずは感覚記憶と言われうものでこれは、1秒〜2秒程度記憶が保たれるものです。
日々、私たは膨大な情報を見たり聞いたりしています。その中でも記憶に残るのは、本当にすくないです。なぜなら、特に意識を向けていないからです。
特に意識して目や耳を傾けない限りこの感覚記憶で終わってしまいます。数秒後にはもう記憶には残っていません。
短期記憶
そして、次が短期記憶です。感覚記憶の中でも意識をしたもの。
学校の授業で学んだことはこの短期記憶です。数秒から数カ月程度、脳に記憶として保持されると言われています。
しかし、復習をしなければ、どんどんその記憶は消滅していきます。
長期記憶
3つ目が長期記憶です。長期記憶はその名前のとおり、年の単位で長期間憶えている記憶です。
これを、英語学習にも活用すると、人より倍に流暢に話せるようになったり効率よくどんどん英語力を伸ばすことができるようになります。これを知っている前提で学習をしている方としないない方とでは、将来的に大きな差ができます。
宣言的記憶 — 言葉で説明(宣言)できる
「言葉で説明できる」が特徴です。例えば、「お寿司って何?」と聞かれたら、「にぎった酢飯の上に切った生魚をのせた日本の食べ物だよ」と説明することができますよね。
エピソード記憶
昨日の夕食のメニューなどの自伝的出来事、水害などの社会的出来事の記憶をいいます。
カレーライスのような一般的な知識もありますし、沖縄の思い出のようなエピソードも宣言的記憶も仲間です。
意味記憶
家族の名前や誕生日などの個人的な事実など、言葉の意味などの社会的に共有する知識の記憶です。
言語に置き換えると、単語の意味、文法を知っていることになります。
手続き的記憶 — 無意識な行動・体が覚えている
箸の使い方や楽器の弾き方、スポーツやタイピングなど体が反射的に動きますよね。これらが手続き的記憶です。
頭を使ってしまっては意識していることになるので、無意識に体が覚えているものです。
簡単な例です。英語を勉強hしている人が、リンゴを見たときに悩んで悩んで “apple” とは言いませんよね。きっとリンゴを見た瞬間反射的に出てきます。あとは、”How are you?” と先生に聞かれたら、決まり文句のように “I’m fine, thank you.” と言いますよね。それも反射的に返しています。
スピーチを覚える時も、英語を覚える時も、この「手続き的記憶」の領域までくれば、しめたもんです。
原稿の記憶力を上げる3つのコツ
声に出して繰り返すこと
声に出して繰り返すことは、記憶を長期記憶に持っていくためにもっとも必要なことです。
人間の脳は刺激が多い方が記憶は定着しやすいです。スピーチですので、見るだけでは覚えられません。たまに書くことで、覚えようとする人がいますが、お勧めできません。
イメージすること
3つ目は英語でイメージすることです。これは、難しく感じられるかもしれませんが、これは、英語で考えて話すための訓練です。難しい場合、重要な単語の映像イメージを思い浮かべてみてください。
これは、スピーチだけでなく、英語でイメージしながら話したり、音読することで単語やフレーズ、そして文を覚えやすくなります。
分割方式
1分スピーチ、3分、5分と長くなるにつれて、覚える量が多くなりますね。途中詰まったらどうしよう、そこから躓いてしまうことは、意外とあります。
対策として、塊として覚えます。英語のスピーチに関して、別途書いていきますが、通常、イントロダクション、ボディ、コンクルージョンと3つに分かれます。これを連続と、それぞれのパートだけを独立して覚えるというように分割して繰り返し行います。この練習は、非常に重要で、失敗しても、リカバリーがかなり効き、大きなミスを抑制しますので、ぜひやってほしい項目になります。
ワンポイントアドバイス
時間帯は夜がおすすめ!
人の脳は処理したり、理解をするのはお昼の時間帯が合っています。
暗記に関しては、寝る1~2時間前がおすすめです。
練習のポイント
スピーチは流れが大切
日本語は平坦な喋り方ですが、英語には、リズムが必要です。リズムを大切にするために、音を変化させるのが英語です。(こちらの記事をもう一で見ていただければ、分かると思います。)発音のチェックをしてもらうのが、一番いいので、上級者にお願いすることをお勧めします。
音読練習で、原稿を見て、どこからどこまでを一息で話すのかを/でもいいので、区切りをつけて息継ぎをするポイントを決めましょう。
堂々と話す練習
本番まで一度も人に聞いてもらったことがないと、壇上に立った時必ず緊張をします。人前で話す機会を増やしましょう。最初は家族や友人の数人でも構いません。
相手の目を見て話しましょう。これは照れくさいかもしれませんが、これは、非常に大切です。
英語のスピーチコンテストの練習としてはもう一点重要なことがあります。それは「ジェスチャー」です。聞いている側は印象に残りやすくなり、話し手は暗記した原稿とジェスチャーがリンクできていると、記憶に定着しやすくなります。
原稿の中で「強調するところ、ジェスチャーを入れやすいところ」これらのジェスチャーを交えて練習をしておきましょう。
これだけで説得力が全然違います。
緊張をとく、ワンポイントアドバイス
緊張をすると人は目が泳ぎ、心拍数があがり、暗記した原稿が真っ白になってしまいます。
そんな時に緊張を和らげるのに効果的な方法があります。これも体で覚えておくと、より自然なスピーチができると思います。
息を吐く時に吐き切る
これは、空手のような武道の呼吸法にもありますが、息を吐き切ります。そうすると、反対に一気に空気を吸い込むようになります。理由は簡単で、緊張すると呼吸が浅くなりますが、吐き切りことで、逆に深い呼吸ができて、リラックスできると言うことです。
手のツボを押す
①【労宮(ろうきゅう)】
リラックス効果のあるツボです。
副交感神経を優位にしてくれるので、
疲労回復や、緊張した筋肉を和らげる
効果があります。
スピーチは、英語学習の様々な要素が入っており、うまくいけば楽しくなり、またやって見たい、もっといいスピーチを聞いて見たいとなります。アウトプットを増やして、英語学習も加速できると思います。
コメント
記憶にもさまざまな種類があるんですね