まず、アメリカ留学する前に必要な試験といえば、TOEFLということは知っていました。その必要な基準スコアを調べてみました。

TOEFLの勉強方法などについて友人からのアドバイスを比較してみました。これから、TOEFLの勉強を始めようと思っている人の参考になればと思います。

TOEFLとは?

1.TOEFLとは?
アメリカの大学に入学する時に、必ずといっていいほどTOEFLが必要です。TOEFLとは、世界中で最も使われている英語能力試験です。日本のビジネスマンや大学生はTOEICや英検のような英語テストを受験していますが、TOEFLは英語の世界基準として使われているようです。

アメリカの大学や大学院に入学したい場合、このTOEFLスコアが求められます。なぜなら、アメリカの大学や大学院は、アメリカやカナダで育った英語ネイティブの中で、学ばなければいけません。

英語が理解できない人が、授業を受けても理解できませんよね。言葉が違う国の大学へ行く場合、まず突破しなければいけないのが語学です。

そのため、アメリカの大学はTOEFLスコアで、最低限の英語力を持っているかどうか、審査するというのです。あくまで、TOEFLは試験を受けるための最低限の切符となります

TOEFLの種類 iBTとは?

現在、主に使われているのがTOEFL ITPとTOEFL iBTとなります。その中でも、大学入学で主に使われているのが、TOEFL iBTということです。ITPとの大きな違いは、スピーキングとエッセイが必要になります。

この2つ以外にもTOEFLはあるため、今まで実施されていたTOEFLの違いをまとめました。

TOEFL ITP(Institutional Testing Program)

TOEFL ITPとは、団体向けのTOEFLテストです。スコアは、公的なものにはなりませんが、大学内のクラス分けなどでに利用するようです。。一番大きな特徴としては、回答がマークシート方式ということです。TOEFLと聞くと、必ずリスニングやエッセイが必要と想像するかもしれませんが、ITPは全てマークシートへ記入するスタイルをとっています。

試験時間 約2時間
スコア 300〜677点
回答方式 パソコンでの多肢選択
内容 リスニング、文法、リーディング

TOEFL iBT(Internet based testing)

TOEFL iBTとは、2005年ごろに導入され、世界中で実施されている英語能力試験です。TOEFLのスコアといえば、iBTのスコアのことを指すことがほとんどです。今までTOEFL CBTやPBTが実施されてきましたが、スピーキング試験がiBTから初めて導入されました。

テストの内訳はリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングがそれぞれ30点の配分となっています。

試験時間 約4時間
スコア 30〜120点
回答方式 パソコンでの多肢選択+エッセイ+スピーキング(マイクに録音)
内容 リスニング、文法、リーディング、エッセイ、スピーキング

TOEFL PBT(Paper based testing)

TOEFL PBTは、2007年ごろまで主に使用されていたマークシートとエッセイを用いたテストのことです。現在では、世界でもインターネットに接続できない地域のみで実施されています。日本では、現在実施されていません。

試験時間 約4時間
スコア 300〜677点
回答方式 マークシート+エッセイ
内容 リスニング、文法、リーディング、エッセイ

TOEFL CBT(Computer based testing)

TOEFL CBTは、2006年ごろまで主に使用されていたコンピューター版のTOEFLです。TOEFL iBT導入後は、日本では使われていません。

試験時間 約4時間
スコア 0〜300点
回答方式 パソコンでの多肢選択+エッセイ
内容 リスニング、文法、リーディング、エッセイ

アメリカ留学に必要なTOEFLスコア

ということで、日本から受ける場合は、iBTの一択になります。

大学名
iBT
アメリカン大学 100
ボストン大学 95
カーネギーメロン大学 100
ジョージワシントン大学 80
ハーバード大学 100
イリノイ工科大学 80
マサチューセッツ工科大学(MIT) 90
ミシガン工科大学 79
ニューヨーク大学 100
北アリゾナ大学 80
オークランド大学 79
スタンフォード大学 100
セントルイス大学 80
テネシー州立大学 61
ニューヨーク州立大学オールバニ校 70
アリゾナ大学 61
アーカンソー大学 79
シンシナティ大学 68
コロラド大学デンバー大学 71
フロリダ大学 80
ケンタッキー大学 71
ミシガン大学 – アナーバー大学 88
ミシシッピ大学 79
ネバダ大学ラスベガス大学 61
ニューオリンズ大学 71
オクラホマ大学 79
オレゴン大学 71
サンフランシスコ大学 80
ユタ大学 61
ワシントン州立大学 68
イェール大学 100

注)2017年

上記に主要大学の中から、聞いたことのある大学を中心に、スコアを上げてみました。アメリカの大学に留学する際には、TOEFL iBTスコアが基準となります。

四年制大学の場合、目安で80点、最低でも61点は必要ということだそうです。ハーバード、コロンビア、スタンフォード等の超有名大学に入学するためには、最低でも100点を取れる英語力が必要となります。大学によっては、110点が安全ラインと言われています。

また、大学院になるともっとレベルが上がるようで、最低でも85点は必要。ハーバードなど超有名校をのMBAを受ける場合は、110点のレベルが求められると言われています。

あくまでテストのスコアは、目安です。受験年度によっても大学の基準が変わりますので、大学のホームページを都度確認する必要があります。

TOEFLの勉強の仕方

4.TOEFLの勉強の仕方
英語が得意だからといって、TOEFLの得点が正比例では、決してありません。TOEFL iBTはパソコンを使うため、まずは操作に慣れる必要があります。また、エッセイやスピーキングといった、日本人が苦手な項目もあるので、しっかりと対策準備をする必要があります。TOEFLの勉強方法を、大きく分けて3つ見ていきます。

アメリカに語学留学

アメリカに語学留学をして、まず英語を勉強するという方法があります。アメリカには、世界でも最も語学学校が充実しています。それぞれの目的とレベルにあった語学学校の中から、TOEFL対策のクラスに一定期間通うことができます。但し、ある程度英語ができないと、現地で、効果の高い勉強ができないと思います。

メリットは、現地で勉強することでモチベーションが上がることです。また、TOEFL iBTは、英語のスピーキングとリスニング能力が試されるため、常に英語が話せる状況に自分を置けることが一番の対策になるという考え方です。特に、英語のリズムや文章の区切り方、アクセントを置く場所に慣れることができます。

日本でTOEFL対策予備校に通う

日本でTOEFLの対策をするためには、予備校に通うのが一番です。予備校は、TOEFLの点数を上げるためのノウハウを持っています。

それなりに費用はかかりますが、TOELF対策の知識や英語力アップの方法を短期で習得するためには、とても効率の良い学び方です。

マンツーマンから少人数クラスなど幅広く用意されているようです。まずは、予備校の見学に行くことをおすすめします。

独学

一番大変なのが、独学です。英語に自信があり、英語のニュースやラジオなどを普段から学習している人なら、テストに慣れるだけなので、問題ないかもしれません。

英語の勉強を計画通りを進めていく人でないと、難しいでしょう。また、問題文の分析なども自分で行い、TOEFLのパターンなども自分で理解していかなければいけません。

一方、独学の道へ進むしかありませんが、極めて優秀な方以外は、おすすめできないかもしれません。

TOEFLは、あくまでも留学の足切りなので、指定のスコアは最低限んで、このくらいで進らなら、大学に入っても苦労すると思います。

アメリカの大学について詳しい情報を知りたい方は、まずは経験者を探して、事前の情報収集が大切です。

それと、アメリカの大学を扱う留学エージェントにまず、費用、期間、勉強方法も聞いておくことも大切なことだと思います。

TOEFL iBT対策に問題集・参考書

初めて受ける人向けのTOEFL iBTの参考書

TOEFL iBTの勉強をするにあたってまずは持っておきたい参考書を調べて見ました。

 

Educational Testing Service    The Official Guide to the TOEFL iBT Test (Official Guide to the TOEFL Test)

TOEFLの公式テキストといったらこれ!という本。ライティングだけの対策ではなく、4つのセクション全ての対策に活用するのがいい。何度も問題を解いていくのがコツです。

旺文社 「TOEFLテスト英単語3800」

TOEFLの単語はこの単語帳で補えます。レベル別にもなっている為、自分のレベルや目標点数に合わせれる。また、上級者用の単語も含まれている為、「高得点を狙いたい」と考えている方も使える。

旺文社 「初めてのTOEFLテスト完全対策 改訂版」

TOEFL 全体像をつかむためにオススメな教材です。全てのセクション(Reading, Listening, Speaking, Writing)の対策法/攻略法や学習アドバイスが全て詰まった参考書。